注意
18禁です。苦手な方はご注意。
発作みたいにその"時期"はくる。
「白哉…」
気配に驚いて深夜二時。
扉を開ければ白哉が居た。
驚いたし部屋が汚くて慌てたけれどこんな時間。
追い返すわけにもいかなくて部屋へ入れる。
ちらかった部屋を見回して、白哉はため息をついた。
「浮竹」
名前だけ呼んで、何も言わない。
ああ、また『来た』んだ、と俺は思った。
半年に一回あるかないかの頻度で、
白哉は夜中に俺の部屋へ来る。
「…茶は」
「要らぬ」
上座で座布団を占領してただ黙っているだけ。
用事は、一つ。
「白哉」
膝立ちで近寄り、顔を近づければ白哉から腕を伸ばしてくる。
俺の首に腕を絡ませ、ゆっくりと口付ける。
角度を変え、舌を絡ませ官能的な口付けをする。
手は俺の髪の毛を弄び、ぐしゃぐしゃにしてしまう。
「ん…」
酸欠になりそうな程長い接吻は、頭をボーっとさせる。
唇が離れればすぐにもう一度と続きを強請られる。
愛しい反面、何を考えているのか解らない故に怖くもある。
「浮竹…」
ふ、と離れた瞬間見つめられる。
蕩けそうな視線に力が抜ける。
黙って続きを待つ。
「…抱け…」
胸にもたれかかってくる。
体格差がある為、女子のようにも思える。
白哉も長身な方だが。
俺と比べれば小さいその肩を抱く。
これからする秘め事に期待してか、頬を寄せ、息は熱い。
訪問着とでも言うのだろうか。
いや、大貴族の当主だ。これは寝間着にも等しい私服なのだろう。
とても良い生地を使った着物をするりと脱がせる。
肘まで露になったところで、もう一度抱きしめる。
「白哉…何かあった?」
小さな声で聞けば白哉は首を振った。
髪留めを自分で外し、畳に投げる。
「兄は…理由がなければ抱けないのか…?」
熱に潤んだ瞳をこちらに向け、逆に問われる。
俺は小さく首を振って、額に口付けを落とした。
頬、唇、首筋、鎖骨とゆっくりおりていく。
白哉は俺の頭を抱え、目を閉じていた。
「…浮竹…」
それ以上は何も言わない。
俺も何も聞かなかった。
乳頭を舌で包むようにぬるりと舐めれば、身体が跳ねた。
白哉の、性感帯。
声は高くなり、肌はすっかり上気している。
執拗に攻めれば、腰をいやらしくくねらせる。
着物を全て剥ぎ取る。
露になった男根は自己主張を始めるどころか、
既に達しそうに赤く腫れている。
「白哉」
呼んで乳頭を軽く噛む。
ビクリと震えて、白哉の陰茎は欲を吐き出した。
白いそれはぬるぬると俺の脚を汚した。
「収まらぬ…浮竹」
尚勃起している陰茎を自分で見つめ、ポツリと白哉は言った。
いつになく貪欲である白哉に驚いて顔を見つめる。
表情は、笑っていた。
「兄ももう限界であろう…?」
もう一度口付ける。
白哉の手が俺の股間を弄り、俺はたまらず息を吐いた。
身体がじんじん熱い。
力が抜けたと思うと、ゆっくりと押し倒された。
背中が冷たい。白哉は俺の首筋に口付けをし、痕を残した。
「おいおい…見えちまうだろ」
「兄の髪の毛で隠せばよかろう」
そういう問題じゃない。言おうとしてやめた。
別に知られたからって、俺は困らない。
挑発するような目、手、言葉に俺はすっかりとのせられ、
誘われるがままに押し倒し、自らの袴を乱れさせる。
本当に同性である者に対する感情なのかと疑いたくもなる程に、
張り詰めきった己を目の当たりにして心の中で苦笑する。
それほどまでに。
「白哉、――」
後はもう言葉にならなかった。
尻を割って肛門へと潜り込む。内部の狭さに声が出ない。
呼吸を整えようと必死になる俺とは裏腹に、
白哉は声にならない声をあげて喘いでいた。
「う、きたけ…!ッ、ぐ、うゥっ」
結合部が熱い。
脳が蕩けそうなほどの熱を下肢に感じながら、
白哉の頭を引き寄せ口付ける。
行為に酔っている白哉には、もう言葉など通じない。
「違う…!」
そろそろ限界のようだった。
『発作』はこの一言が終わりの合図だ。
「白哉…」
俺は俺自身に疑問を感じながら、
そのまま直腸で射精した。
虚しさしか残らない。
衝撃で遅れて吐精しぐったりとした白哉の身体を抱きしめる。
熱い。
目はうつろで、焦点があわない。
俺を見てはいない。
「気は済んだか、白哉」
白哉は少しだけ頷いた。意識はあるようだった。
何に悩んで我を失うまでになるのか。
俺にはわからないし、白哉も話さない。
聞く気はないけど。
こうして抱いてやる事で少しは気が紛れるのならばと、
俺は強請られるままに性交を続ける。
解決にはならないようだが。
「白哉」
「…」
おやすみ。
言って頭を撫でる。
白哉は目を閉じた。
何の解決もしないまま、
また『発作』は収まった。
次が来ない事を期待して、俺は天井を見つめた。
うわつまんない(オイ)
ていうか意味が解らない。(…)
何かこう…エロいのがかきたかったんだけどなぁ…。
リベンジ決定だな…(あーあ)